検索結果詳細


 『藤裏葉(大島本)

 また、いと気高う盛りなる御けしきを、かたみにめでたしと見て、「そこらの御中にもすぐれたる御心ざしにて、並びなきさまに定まりたまひけるも、いとことわり」と思ひ知らるるに、「かうまで、立ち並びきこゆる契り、おろかなりやは」と思ふものから、出でたまふ儀式の、いとことによそほしく、御輦車など聴されたまひて、女御の御ありさまに異ならぬを、思ひ比ぶるに、さすがなる身のほどなり。

 155/227 156/227 157/227

  第二章 光る源氏の物語 明石の姫君の入内  [第四段 紫の上、明石御方と対面する]

  [Index]