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 『明石(大島本)

 [第八段 都の天変地異]
 その年、朝廷に、もののさとししきりて、もの騒がしきこと多かり。三月十三日、雷鳴りひらめき、雨風騒がしき夜、帝の御に、院の帝、御前の御階のもとに立たせたまひて、御けしきいと悪しうて、にらみきこえさせたまふを、かしこまりておはします。聞こえさせたまふことも多かり。源氏の御事なりけむかし。

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  第二章 明石の君の物語 明石での新生活の物語  [第八段 都の天変地異]

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