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 『橋姫(明融臨模本)

 とて、さすがにうち出でずなりぬ。
 あやしく、語り、巫女やうのものの、問はず語りすらむやうに、めづらかに思さるれど、あはれにおぼつかなく思しわたることの筋を聞こゆれば、いと奥ゆかしけれど、げに、人目もしげし、さしぐみに古物語にかかづらひて、夜を明かし果てむも、こちごちしかるべければ、

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  第三章 薫の物語 八の宮の娘たちを垣間見る  [第六段 老女房の弁の昔語り]

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