検索結果詳細


 『総角(大島本)

 「とくうちとけて、思ふやうにておはしまさなむ」
 と言ふ言ふ寝入りて、いびきなど、かたはらいたくするもあり。
 逢ふ人からにもあらぬ秋の夜なれど、ほどもなく明けぬる心地して、いづれと分くべくもあらずなまめかしき御けはひを、人やりならず飽かぬ心地して、

 163/678 164/678 165/678

  第二章 大君の物語 大君、中の君を残して逃れる  [第六段 薫、相手を中の君と知る]

  [Index]