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 『手習(大島本)

 とて、ただ頂ばかりを削ぎ、五戒ばかりを受けさせたてまつる。心もとなけれど、もとよりおれおれしき人の心にて、えさかしく強ひてものたまはず。僧都は、
 「今は、かばかりにて、いたはり止めたてまつりたまへ」
 と言ひ置きて、登りたまひぬ。

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  第二章 浮舟の物語 浮舟の小野山荘での生活  [第四段 浮舟、五戒を受く]

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