検索結果詳細


 『総角(大島本)

 「あひ思せよ。いと心憂くつらき人の御さま、見習ひたまふなよ」
 など、後瀬を契りて出でたまふ。我ながらあやしくのやうにおぼゆれど、なほつれなき人の御けしき、今一たび見果てむの心に、思ひのどめつつ、例の、出でて臥したまへり。

 166/678 167/678 168/678

  第二章 大君の物語 大君、中の君を残して逃れる  [第六段 薫、相手を中の君と知る]

  [Index]