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 『総角(大島本)

 など、後瀬を契りて出でたまふ。我ながらあやしく夢のやうにおぼゆれど、なほつれなき人の御けしき、今一たび見果てむの心に、思ひのどめつつ、例の、出でて臥したまへり。
 [第七段 翌朝、それぞれの思い]
 弁参りて、

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  第二章 大君の物語 大君、中の君を残して逃れる  [第七段 翌朝、それぞれの思い]

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