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 『横笛(大島本)

 何ごとも、人により、ことに従ふわざにこそはべるべかめれ。齢なども、やうやういたう若びたまふべきほどにもものしたまはず、また、あざれがましう、好き好きしきけしきなどに、もの馴れなどもしはべらぬに、うちとけたまふにや。おほかたなつかしうめやすき人の御ありさまになむものしたまひける」
 など聞こえたまふに、いとよきついで作り出でて、すこし近く参り寄りたまひて、かの語りを聞こえたまへば、とみにものものたまはで、聞こしめして、思し合はすることもあり。

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  第三章 夕霧の物語 匂宮と薫  [第四段 夕霧、源氏と対話す]

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