検索結果詳細
『澪標(大島本)』
君は、夢にも知りたまはず、夜一夜、いろいろのことをせさせたまふ。まことに、神の喜びたまふべきことを、し尽くして、来し方の御願にもうち添へ、ありがたきまで、遊びののしり明かしたまふ。
惟光やうの人は、心のうちに神の御徳をあはれにめでたしと思ふ。あからさまに立ち出でたまへるに、さぶらひて、聞こえ出でたり。
「住吉の松こそものはかなしけれ
175/281
176/281
177/281
第四章 明石の物語 住吉浜の邂逅
[第三段 源氏、惟光と住吉の神徳を感ず]
[Index]