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『
玉鬘(大島本)
』
「夢の心地もするかな」
「いとつらく、言はむかたなく思ひきこゆる人に、対面しぬべきことよ」
とて、この隔てに寄り来たり。気遠く隔てつる屏風だつもの、名残なくおし開けて、まづ言ひやるべき方なく泣き交はす。老い人は、ただ、
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第三章 玉鬘の物語 玉鬘、右近と椿市で邂逅 [第四段 右近、玉鬘に再会す]
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