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 『手習(大島本)

 かの夕霧の御息所のおはせし山里よりは、今すこし入りて、山に片かけたる家なれば、松蔭茂く、風の音もいと心細きに、つれづれに行ひをのみしつつ、いつとなくしめやかなり。
 [第七段 浮舟、手習して述懐]
 尼君ぞ、月など明き夜は、琴など弾きたまふ。少将の尼君などいふ人は、琵琶弾きなどしつつ遊ぶ。

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  第二章 浮舟の物語 浮舟の小野山荘での生活  [第七段 浮舟、手習して述懐]

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