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『
夕顔(大島本)
』
とのたまふ。例ならぬことにて、御前近くもえ参らぬ、つつましさに、長押にもえ上らず。
「なほ持て来や、所に従ひてこそ」
とて、召し寄せて見たまへば、ただこの枕上に、夢に見えつる容貌したる女、面影に見えて、ふと消え失せぬ。
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第四章 夕顔の物語(2) 仲秋の物語 [第四段 夜半、もののけ現われる]
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