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 『浮舟(明融臨模本)

 [第七段 右近、浮舟の母の使者の迎えを断わる]
 日高くなれば、格子など上げて、右近ぞ近くて仕うまつりける。母屋の簾は皆下ろしわたして、「物忌」など書かせて付けたり。母君もやみづからおはするとて、「見騒がしかりつ」と言ひなすなりけり。御手水など参りたるさまは、例のやうなれど、まかなひめざましう思されて、

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  第二章 浮舟と匂宮の物語 匂宮、薫の声をまねて浮舟の寝所に忍び込む  [第七段 右近、浮舟の母の使者の迎えを断わる]

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