検索結果詳細


 『夕顔(大島本)

 「あが君、生き出でたまへ。いといみじき目な見せたまひそ」
 とのたまへど、冷え入りにたれば、けはひものうとくなりゆく。
 右近は、ただ「あな、むつかし」と思ひける心地みな冷めて、泣き惑ふさまいといみじ。

 190/340 191/340 192/340

  第四章 夕顔の物語(2) 仲秋の物語  [第四段 夜半、もののけ現われる]

  [Index]