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『
朝顔(大島本)
』
入りたまひても、宮の御ことを思ひつつ大殿籠もれるに、夢ともなくほのかに見たてまつるを、いみじく恨みたまへる御けしきにて、
「漏らさじとのたまひしかど、憂き名の隠れなかりければ、恥づかしう、苦しき目を見るにつけても、つらくなむ」
とのたまふ。御応へ聞こゆと思すに、襲はるる心地して、女君の、
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第三章 紫の君の物語 冬の雪の夜の孤影 [第四段 藤壺、源氏の夢枕に立つ]
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