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 『朝顔(大島本)

 とのたまふ。御応へ聞こゆと思すに、襲はるる心地して、女君の、
 「こは、など、かくは」
 とのたまふに、おどろきて、いみじく口惜しく、胸のおきどころなく騒げば、抑へて、涙も流れ出でにけり。今も、いみじく濡らし添へたまふ。

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  第三章 紫の君の物語 冬の雪の夜の孤影  [第四段 藤壺、源氏の夢枕に立つ]

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