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 『少女(大島本)

 「これは、明け暮れ立ちまじりたまひて年ごろおはしましつるを、何かは、いはけなき御ほどを、宮の御もてなしよりさし過ぐしても、隔てきこえさせむと、うちとけて過ぐしきこえつるを、一昨年ばかりよりは、けざやかなる御もてなしになりにてはべるめるに、若き人とても、うち紛ればみ、いかにぞや、世づきたる人もおはすべかめるを、に乱れたるところおはしまさざめれば、さらに思ひ寄らざりけること」

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  第四章 内大臣家の物語 雲居雁の養育をめぐる物語  [第二段 内大臣、乳母らを非難する]

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