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 『明石(大島本)

 「まことや、我ながら心より外なるなほざりごとにて、疎まれたてまつりし節々を、思ひ出づるさへ胸いたきに、また、あやしうものはかなき夢をこそ見はべしりか。かう聞こゆる問はず語りに、隔てなき心のほどは思し合はせよ。『誓ひしことも』」など書きて、
 「何事につけても、
  しほしほとまづぞ泣かるるかりそめの

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  第三章 明石の君の物語 結婚の喜びと嘆きの物語  [第三段 紫の君に手紙]

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