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『
須磨(大島本)
』
「なほうつつとは思ひたまへられぬ御住ひをうけたまはるも、明けぬ夜の心惑ひかとなむ。さりとも、年月隔てたまはじと、思ひやりきこえさするにも、罪深き身のみこそ、また聞こえさせむこともはるかなるべけれ。
うきめかる伊勢をの海人を思ひやれ
藻塩垂るてふ須磨の浦にて
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第二章 光る源氏の物語 夏の長雨と鬱屈の物語 [第三段 伊勢の御息所へ手紙]
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