検索結果詳細
『
浮舟(明融臨模本)
』
とぞのたまふ。今日さへかくて籠もりゐたまふべきならねば、出でたまひなむとするにも、袖の中にぞ留めたまひつらむかし。
明け果てぬ前にと、人びとしはぶき驚かしきこゆ。妻戸にもろともに率ておはして、え出でやりたまはず。
「世に知らず惑ふべきかな先に立つ
232/657
233/657
234/657
第二章 浮舟と匂宮の物語 匂宮、薫の声をまねて浮舟の寝所に忍び込む [第九段 翌朝、匂宮、京へ帰る]
[Index]