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『
須磨(大島本)
』
昔、胡の国に遣しけむ女を思しやりて、「ましていかなりけむ。この世に我が思ひきこゆる人などをさやうに放ちやりたらむこと」など思ふも、あらむことのやうにゆゆしうて、
「霜の後の
夢
」
と誦じたまふ。
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第三章 光る源氏の物語 須磨の秋の物語 [第五段 須磨の生活]
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