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 『若菜上(明融臨模本)

 妻戸押し開けて出でたまふを、見たてまつり送る。明けぐれの空に、雪の光見えておぼつかなし。名残までとまれる御匂ひ、
 「闇はあやなし」
 と独りごたる。

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  第六章 光る源氏の物語 女三の宮の六条院降嫁  [第六段 源氏、夢に紫の上を見る]

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