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 『夕顔(大島本)

 君は、「夢をだに見ばや」と、思しわたるに、この法事したまひて、またの夜、ほのかに、かのありし院ながら、添ひたりし女のさまも同じやうにて見えければ、「荒れたりし所に住みけむ物の、我に見入れけむたよりに、かくなりぬること」と、思し出づるにもゆゆしくなむ。
 第七章 空蝉の物語(3)
 [第一段 空蝉、伊予国に下る]

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  第七章 空蝉の物語(3)

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