検索結果詳細
『
朝顔(大島本)
』
「今さらに、若々しき心地する御簾の前かな。神さびにける年月の労数へられはべるに、今は内外も許させたまひてむとぞ頼みはべりける」
とて、飽かず思したり。
「ありし世は皆夢に見なして、今なむ、覚めてはかなきにやと、思ひたまへ定めがたくはべるに、労などは、静かにやと定めきこえさすべうはべらむ」
32/214
33/214
34/214
第一章 朝顔姫君の物語 昔の恋の再燃 [第二段 朝顔姫君と対話]
[Index]