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 『玉鬘(大島本)

 夢などに、いとたまさかに見えたまふ時などもあり。同じさまなる女など、添ひたまうて見えたまへば、名残心地悪しく悩みなどしければ、
 「なほ、世に亡くなりたまひにけるなめり」
 と思ひなるも、いみじくのみなむ。

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  第一章 玉鬘の物語 筑紫流離の物語  [第二段 玉鬘一行、筑紫へ下向]

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