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『
玉鬘(大島本)
』
「おもなの人や」
とすこし笑ひたまふ。げにとおぼゆる御まみの恥づかしげさなり。いささかも異人と隔てあるさまにものたまひなさず、いみじく親めきて、
「年ごろ御行方を知らで、心にかけぬ隙なく嘆きはべるを、かうて見たてまつるにつけても、夢の心地して、過ぎにし方のことども取り添へ、忍びがたきに、えなむ聞こえられざりける」
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第四章 光る源氏の物語 玉鬘を養女とする物語 [第七段 源氏、玉鬘に対面する]
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