検索結果詳細


 『玉鬘(大島本)

 「親子の仲の、かく年経たるたぐひあらじものを。契りつらくもありけるかな。今は、ものうひうひしく、若びたまふべき御ほどにもあらじを、年ごろの御物語など聞こえまほしきに、などかおぼつかなくは」
 と恨みたまふに、聞こえむこともなく、恥づかしければ、
 「脚立たず沈みそめはべりにけるのち、何ごともあるかなきかになむ」

 360/430 361/430 362/430

  第四章 光る源氏の物語 玉鬘を養女とする物語  [第七段 源氏、玉鬘に対面する]

  [Index]