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 『夕霧(大島本)

  鹿の鳴く音に音をぞ添へつる」
 よからねど、折からに、忍びやかなる声づかひなどを、よろしう聞きなしたまへり。
 御消息とかう聞こえたまへど、

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  第四章 夕霧の物語 落葉宮に心あくがれる夕霧  [第四段 板ばさみの小少将君]

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