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『
夕霧(大島本)
』
「今は、かくあさましき夢の世を、すこしも思ひ覚ます折あらばなむ、絶えぬ御とぶらひも聞こえやるべき」
とのみ、すくよかに言はせたまふ。「いみじういふかひなき御心なりけり」と、嘆きつつ帰りたまふ。
[第五段 夕霧、一条宮邸の側を通って帰宅]
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第四章 夕霧の物語 落葉宮に心あくがれる夕霧 [第四段 板ばさみの小少将君]
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