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『
夢浮橋(大島本)
』
「容貌を変へ、世を背きにきとおぼえたれど、髪鬚を剃りたる法師だに、あやしき心は失せぬもあなり。まして、女の御身はいかがあらむ。いとほしう、罪得ぬべきわざにもあるべきかな」
と、あぢきなく心乱れぬ。
「まかり下りむこと、今日明日は障りはべり。月たちてのほどに、御消息を申させはべらむ」
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第一章 薫の物語 横川僧都、薫の依頼を受け浮舟への手紙を書く [第三段 薫、僧都に浮舟との面会を依頼]
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