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『
夕霧(大島本)
』
など、いといたう嘆いたまへり。
夜明け方近く、かたみにうち出でたまふことなくて、背き背きに嘆き明かして、朝霧の晴れ間も待たず、例の、文をぞ急ぎ書きたまふ。いと心づきなしと思せど、ありしやうにも奪ひたまはず。いとこまやかに書きて、うち置きてうそぶきたまふ。忍びたまへど、漏りて聞きつけらる。
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第四章 夕霧の物語 落葉宮に心あくがれる夕霧 [第五段 夕霧、一条宮邸の側を通って帰宅]
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