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 『若菜下(明融臨模本)

 と言ひもてゆくに、この人なりけりと思すに、いとめざましく恐ろしくて、つゆいらへもしたまはず。
 「いとことわりなれど、世に例なきことにもはべらぬを、めづらかに情けなき御心ばへならば、いと心憂くて、なかなかひたぶるなる心もこそつきはべれ、あはれとだにのたまはせば、それをうけたまはりてまかでなむ」

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  第七章 柏木の物語 女三の宮密通の物語  [第五段 柏木、女三の宮をかき抱く]

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