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 『若菜下(明融臨模本)

 ただ明けに明けゆくに、いと心あわたたしくて、
 「あはれなる語りも聞こえさすべきを、かく憎ませたまへばこそ。さりとも、今思し合はすることもはべりなむ」
 とて、のどかならず立ち出づる明けぐれ、秋の空よりも心尽くしなり。

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  第七章 柏木の物語 女三の宮密通の物語  [第七段 きぬぎぬの別れ]

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