検索結果詳細


 『明石(大島本)

 胸つとふたがりて、なかなかなる御心惑ひに、うつつの悲しきこともうち忘れ、「夢にも御応へを今すこし聞こえずなりぬること」といぶせさに、「またや見えたまふ」と、ことさらに寝入りたまへど、さらに御目も合はで、暁方になりにけり。
 [第四段 明石入道の迎えの舟]
 渚に小さやかなる舟寄せて、人二、三人ばかり、この旅の御宿りをさして参る。何人ならむと問へば、

 46/331 47/331 48/331

  第一章 光る源氏の物語 須磨の嵐と神の導きの物語  [第四段 明石入道の迎えの舟]

  [Index]