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 『明石(大島本)

 渚に小さやかなる舟寄せて、人二、三人ばかり、この旅の御宿りをさして参る。何人ならむと問へば、
 「明石の浦より、前の守新発意の、御舟装ひて参れるなり。源少納言、さぶらひたまはば、対面してことの心とり申さむ」
 と言ふ。良清、おどろきて、

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  第一章 光る源氏の物語 須磨の嵐と神の導きの物語  [第四段 明石入道の迎えの舟]

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