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『
総角(大島本)
』
と思ひ続けたまふ。
[第三段 中の君、昼寝の
夢
から覚める]
夕暮の空のけしきいとすごくしぐれて、木の下吹き払ふ風の音などに、たとへむ方なく、来し方行く先思ひ続けられて、添ひ臥したまへるさま、あてに限りなく見えたまふ。
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第六章 大君の物語 大君の病気と薫の看護 [第三段 中の君、昼寝の夢から覚める]
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