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『
総角(大島本)
』
「故宮の夢に見えたまへる、いともの思したるけしきにて、このわたりにこそ、ほのめきたまひつれ」
と語りたまへば、いとどしく悲しさ添ひて、
「亡せたまひて後、いかで夢にも見たてまつらむと思ふを、さらにこそ、見たてまつらね」
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第六章 大君の物語 大君の病気と薫の看護 [第三段 中の君、昼寝の夢から覚める]
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