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『
紅葉賀(大島本)
』
[第一段 御前の試楽]
朱雀院の行幸は、神無月の十日あまりなり。世の常ならず、おもしろかるべきたびのことなりければ、御方々、物見たまはぬことを口惜しがりたまふ。主上も、藤壺の見たまはざらむを、飽かず思さるれば、試楽を御前にて、せさせたまふ。
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第一章 藤壺の物語 源氏、藤壺の御前で青海波を舞う [第一段 御前の試楽]
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