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 『若菜下(明融臨模本)

 [第一段 女三の宮懐妊す]
 姫宮は、あやしかりしことを思し嘆きしより、やがて例のさまにもおはせず、悩ましくしたまへど、おどろおどろしくはあらず、立ちぬる月より、物きこし召さで、いたく青みそこなはれたまふ。

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  第九章 女三の宮の物語 懐妊と密通の露見  [第一段 女三の宮懐妊す]

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