検索結果詳細
『若菜上(明融臨模本)』
陰陽師どもも、所を変へてつつしみたまふべく申しければ、他のさし離れたらむはおぼつかなしとて、かの明石の御町の中の対に渡したてまつりたまふ。こなたは、ただおほきなる対二つ、廊どもなむめぐりてありけるに、御修法の壇隙なく塗りて、いみじき験者ども集ひて、ののしる。
母君、この時にわが御宿世も見ゆべきわざなめれば、いみじき心を尽くしたまふ。
[第二段 大尼君、孫の女御に昔を語る]
559/887
560/887
561/887
第十章 明石の物語 男御子誕生
[第一段 明石女御、産期近づく]
[Index]