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『
若菜上(明融臨模本)
』
「いとほしきことどもを聞こえたまひて、思し乱るるにや。今はかばかりと御位を極めたまはむ世に、聞こえも知らせむとこそ思へ、口惜しく思し捨つべきにはあらねど、いといとほしく心劣りしたまふらむ」
とおぼゆ。
[第四段 明石女三代の和歌唱和]
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第十章 明石の物語 男御子誕生 [第三段 明石御方、母尼君をたしなめる]
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