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『
若菜上(明融臨模本)
』
「世を捨てて明石の浦に住む人も
心の闇ははるけしもせじ」
など聞こえ、紛らはしたまふ。別れけむ暁のことも、夢の中に思し出でられぬを、「口惜しくもありけるかな」と思す。
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第十章 明石の物語 男御子誕生 [第四段 明石女三代の和歌唱和]
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