検索結果詳細
『
浮舟(明融臨模本)
』
「かくのみものを思ほせば、もの思ふ人の魂は、あくがるなるものなれば、夢も騒がしきならむかし。いづ方と思し定まりて、いかにもいかにも、おはしまさなむ」
とうち嘆く。萎えたる衣を顔におしあてて、臥したまへり、となむ。
656/657
657/657
第七章 浮舟の物語 浮舟、匂宮にも逢わず、母へ告別の和歌を詠み残す [第八段 浮舟、母への告別の和歌を詠み残す]
[Index]