検索結果詳細
『
藤裏葉(大島本)
』
「世の例にもなりぬべかりつる身を、心もてこそ、かうまでも思し許さるめれ。あはれを知りたまはぬも、さま異なるわざかな」
と、怨みきこえたまふ。
「少将の進み出だしつる『葦垣』の趣きは、耳とどめたまひつや。いたき主かなな。『河口の』とこそ、さしいらへまほしかりつれ」
87/227
88/227
89/227
第一章 夕霧の物語 雲居雁との筒井筒の恋実る [第六段 夕霧、雲居雁の部屋を訪う]
[Index]