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『紫式部日記(黒川本)』
御輿迎へたてまつる船楽いとおもしろし。寄するを見れば、駕輿丁のさる身のほどながら、階より昇りて、いと苦しげにうつぶし伏せる、なにのことごとなる、高きまじらひも、身のほどかぎりあるに、いと安げなしかしと見る。
御帳の西面に御座をしつらひて、南の廂の東の間に御椅子を立てたる、それより一間隔てて、東に当たれる際に北南のつまに御簾を掛け隔てて、女房のゐたる、南の柱もとより、簾をすこしひき上げて、内侍二人出づ。
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第一部 敦成親王誕生記
第二章 寛弘五年(一〇〇八)冬の記
【四 十月十六日 土御門殿邸行幸の日】
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『文学部唯野教授』を読む