鏡花作品の語彙検索(KWIC)
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[Index]
『絵本の春』 青空文庫
とで、円い肘《ひじ》を白くついて、あの天眼鏡というのを取って、ぴたりと額に当てられた :38/84
『縁結び』 青空文庫
ノ眼《マナコ》ハ朱《シュ》ヲ解《トイ》テ。鏡ノ面《オモテ》ニ洒《ソソ》ゲルガゴトク。 :302/405
『五大力』 従吾所好
潜りを入ると、深き楽屋の大姿見に、二人の姿がちらりと映つて、其から、 :1086/1139
。其の目を閉ぢるな、瞳を散らすな、一念確に鏡を見て見よ、少しも両眼に異状ない、それ/ :1109/1139
若旦那、健かに腰を切つて、映るを見よとか、姿見に、舞扇子を屹と霞に向けて、粛然として :1112/1139
『活人形』 鏡花とアンティークと古書の小径
具を取出し、好く顔に彩《いろど》りて、懐中鏡に映し見れば、我ながら其巧妙《たくみ》な :45/219
りて、晩餐の前に湯に行きつ。湯殿に懸けたる姿見に、不図《ふと》我顔《わがかほ》の映る :45/219●
ひ付く頬の三日月、又露れはせざるかと、懐中鏡を取出せば、きらりと輝く照魔鏡に怪しき人 :61/219
るかと、懐中鏡を取出せば、きらりと輝く照魔鏡に怪しき人影映りけるにぞ、はつと鏡を取落 :61/219
輝く照魔鏡に怪しき人影映りけるにぞ、はつと鏡を取落せり。 :61/219
らひうち》したりしなり。僥倖《さいはひ》に鏡を見る時、後に近接《ちかづく》曲者映りて :62/219
『海神別荘』 華・成田屋
(ドア)の外に向って呼ぶ)おいおい、居間の鏡を寄越せ。(闥開く。侍女六、七、二人、赤 :71/369
人、赤地の錦の蔽(おおい)を掛けたる大なる姿見を捧げ出づ。) :71/369●
都 失礼ながら。(膝行して進む。侍女等、姿見を卓子(テエブル)の上に据え、錦の蔽を :73/369
公子 (姿見の面(おも)を指し(ゆびさし)、僧都を :74/369
公子 これを御覧なさい。(姿見の面を示す。) :107/369
公子 (姿見を覗きつつ、且つ聴きつつ)ああ、いくら :133/369
し事情も違う。彼を迎える、道中のこの(また姿見を指(ゆびさ)す)馬上の姿は、別に不詳 :150/369
老人が、ここに形を消せば、瞬く間ものう、お姿見の中の御馬の前に映りまする神通(じんず :163/369
って、双六の済む時分、ちょうど、この女は(姿見を見つつ)着くであろう。一番上りのもの :176/369
侍女六 姿見をお取寄せ遊ばしました時。 :179/369
(あわい)隔る。公子。これより前(さき)、姿見を見詰めて、賽の目と宿の数を算(かぞ) :185/369
い。賽を二つ一所に振ろうか。(手にしながら姿見に見入る。侍女等、等(ひとし)く其方を :188/369
あ、もう御廊下まで。(公子のさしずにより、姿見に錦の蔽(おおい)を掛け、闥(とびら) :229/369
公子 おい、その姿見の蔽(おおい)を取れ。陸(くが)を見よ :324/369
『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
えり》の白うございますこと。次の室《ま》の姿見へ、年増が代って坐りました。――感心、 :155/257
『化鳥』 青空文庫
と見て居ると、橋のまんなかあたりへ来て鼻眼鏡《はなめがね》をはづした、〓《しぶき》が :135/
だつて、眼鏡《めがね》を拭かうとして、蝙蝠傘《かうも :140/
り、赤い鼻の上へ被《かぶ》さるんだもの。眼鏡《めがね》をはづした上で帽子《ばうし》が :140/
博士《はかせ》は片手で眼鏡《めがね》を持つて、片手を帽子《ばうし》 :141/
『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径
へ向いて、其処へ婦《おんな》の魂を据える、鏡です。 :963/1510
丑の年丑の月丑の日の……丑時になると、その鏡に……前世から定まった縁の人の姿が見える :964/1510
のみは、魔界の塵にも曇りはせねば、我が袖、鏡と御覧ぜよ。今、この瞳に宿れる雫は、母君 :1492/1510
『眉かくしの霊』 泉鏡花を読む
違棚の傍に、十畳のその辰巳に据ゑた、姿見に向つた、うしろ姿である。……湯気に山 :220/330
く搦んだ白い手で、刷毛を優しく使ひながら、姿見を少しこゞみなりに覗くやうにして、化粧 :220/330
に……お一人、何ともおうつくしい御婦人が、鏡台を置いて、斜に向つて、お化粧をなさつて :253/330
見えますまで、お色の白さつたらありません、姿見の前で……。」 :296/330
『泉鏡花自筆年譜』 泉鏡花を読む
月四日、金沢市下新町二十三番地に生る。名は鏡太郎。父は清次、政光とて、金属の彫工なり :3/50
明治四十三年月、「歌行燈」、此の年より「鏡花集」袖珍本の刊行はじまる。年月相続(つ :30/50
芸倶楽部、六月、「夕顔」三田文学。六月、「鏡花選集」十月、「遊里集」ともに春陽堂。出 :36/50
より「番町夜講」を出す。七月、春陽堂より「鏡花全集」刊行しはじむ、浜野英二氏の労少( :46/50
『日本橋』 青空文庫
そこに紅梅の風情は無いが、姿見に映る、江一格子の柳が一本。湯上りの横 :320/2195
り、芳町の前の住居が、手狭となって、ここに鏡台の月を移して、花の島田を纏めたものが。 :336/2195
それをね、姿見を見る形に、姉が顔を合せると、そこへ雪 :1244/2195
も一つの室には名も知れない器械が、浄玻璃の鏡のように、まるで何です、人間の骨髄を透し :1593/2195
『人魚の祠』 青空文庫
が、其の姿が、水に流れて、柳を翠の姿見にして、ぽつと映つたやうに、人の影らし :101/122
『婦系図』 青空文庫
と姿見の前から座蒲団をするりと引いて、床の間 :1207/3954
はし》なく、重箪笥《かさねだんす》の前なる姿見。ここで梳《くしけず》る柳の髪は長かろ :1214/3954
こで梳《くしけず》る柳の髪は長かろう、その姿見の丈が高い。 :1214/3954
き、少し高目なお太鼓の帯の後姿が、あたかも姿見に映ったれば、水のように透通る細長い月 :1270/3954
「扱帯《しごき》で、鏡に向った処は、絵のようだという評判の…… :1302/3954
笑う。これは、と思うと、縁の突当り正面の大姿見に、渠の全身、飛白《かすり》の紺も鮮麗 :2323/3954
姿見の前に、長椅子《ソオフア》一脚、広縁だ :2324/3954
なり兼ねないよう。横に飾った箪笥の前なる、鏡台の鏡の裏《うち》へ、その玉の頸《うなじ :2328/3954
ねないよう。横に飾った箪笥の前なる、鏡台の鏡の裏《うち》へ、その玉の頸《うなじ》に、 :2328/3954
覧なさい、身化粧《みじまい》をしたまんま、鏡台を始末する方角もないじゃありませんか。 :2334/3954
形《なり》で、牡丹の花から抜出たように縁の姿見の前に立って、 :2425/3954
『天守物語』 泉鏡花を読む
もすそ》を引く。すぐに蓑を被《かつ》ぎたる姿見ゆ。長《たけ》なす黒髪、片手に竹笠、半 :68/480
58 件確認
佐藤和雄(蟻) 2000.9.29