検索結果詳細
『日本橋』
青空文庫
赤熊は指揮する体に頤で掬って、
「な、阿爺どの、だから俺には何も秘すことは要らんのですわい。」
「ええ、ええ、別に秘すではござりません、(これからお茶屋へ行って一口飲むから、待ってるからきっとおいで。)と、はい、そのきっとでござりますが、何の、貴下様、こんな爺に御一座が出来ますもので。姉さんがただ御串戯におっしゃったのでござりますよ。」
1004/2195
1005/2195
1006/2195
[Index]