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 『夜叉ヶ池』 青空文庫

百合 まあ、私はどうしましょう、知らずにお米を磨《と》ぎました。
学円 いや、しらげは菖蒲《あやめ》の絞《しぼり》、夕顔の花の化粧になったと見えて、下流のはやっぱり晶。ささ濁りもしなかった。が、村里一統、飲むにも困るらしく見受けたに、ここの源《みなもと》まで来ないのは格別、流れを汲取るものもなかったように思う……何ぞ仔細《しさい》のある事じゃろうか。

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