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『婦系図』
青空文庫
と言い棄てて、直ぐに歩を移して、少し肩の昂《あが》ったのも、霜に堪え、雪を忍んだ、梅の樹振は潔い。
呆気《あっけ》に取られた
顔
をして、亭主が、ずッと乗出しながら、
「へい。」
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