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『二、三羽――十二、三羽』
青空文庫
「ああ、しばらく。……これは、貴方、おめしものが。」
……心着くと、おめしものも気恥しい、浴衣《ゆかた》だが、うしろの縫めが、しかも、したたか綻《ほころ》びていたのである。
「ここもとは茅屋《あばらや》でも、田舎道ではありませんじゃ。尻端折《しりばしょり》……飛んでもない。……ああ、あんた、ちょっと繕っておあげ申せ。」
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